領域拡張化

2008年この国の人口はピークを迎えたと謂われる。断定ではないのは未来は分からないというエクスキューズに過ぎず、実質的には確定的な話に違いない。急激な少子高齢化により人口減少の進行はその勢いは止まるどころか増している。特に農村部では若者の都市部への人口流出が相まって、極めて深刻な状態にある。地方創生というのはトピックスではあるが、実態上は、日本そのものの創生が必要とされていると思ったほうが正解に近い気がする。とはいっても地方では人口減少とは、周縁部の過疎化と農地の放棄と公共交通体系の崩壊と可住区域の狭小化が同時進行していることを意味する。農地の放棄と山林の広大化と有害鳥獣の増加は同義である。という社会的背景を記しつつ、この日は隣家裏庭の伐採除草を一日掛けて行う。重労働であり、重負担である。人間の経済的活動領域は確実に自然に奪われている。かつて奪った領域は再び奪われている。自然との闘い実に苛烈であり、切実である。現在状態を近い将来維持できなくなるのはほぼ確定である。