
幹線道路から脇道に入り集落がある。その脇を抜け、林道へ進む。周囲は鬱蒼した雑木に囲まれ、ほの暗い。幅員は車輌が漸く走れる幅で、未舗装である。路面には水が流れ、溜まり、ぬかるんでいる。先の大雨により山側からの大量の雨水が流れ込んでは、跨ぎ、川へと落ちて行ったその爪痕が、今もはっきりと残る。林道両脇からは夏の間繁茂し、管理されることなく、背丈ほどの高さに伸びた雑草が狭い道幅をさらに狭めていた。南斜面には杉、檜等が植林された森となり、北斜面は川に向かい急斜面となり、部分的に崩落している。林道を1キロほど北東方向に進むと、突然巨大な人工物が目の前に現れた。隧道は管理されながら放置されている。不法に入り込み者も在るらしく、所々が汚されている。