祭礼のおわり

祭礼は若衆のものである。祭礼の力の源泉は非日常な振る舞いをする若い衆からもたらされる。祭礼はそれを利用し、祭礼を成立させ、見事な舞踏を見せ、着地させる。プアな慣用句は使いたくないが、祭礼の最後の瞬間、御輿は荒波を漂う小舟のようであった。人の海は神に喜びを与えんと。身体留まっていた細胞らが、服を脱ぎ、自らを海に化し、神を飲み込もうと。それは、何かと何かが入れ替わったように思えた。それは、なんていうのか、人と自然というか、主客の転倒というか。実は、神の加護に照らされ輝いていた世界は、自ら発光を始めた恒星のよう。だったんじゃぁないか。という超ポジティヴで自分勝手な想像。最後に二礼二拍一礼。神のご加護と僕を此処に連れてきたくれた友情と祭礼を取り纏めてくれた役員方々に。