カッターボート2017

土曜スクールで三年ぶりのカッターボート。前回の記憶生々しく、疲労甚だしい、土曜スクール唯一の修羅場。前日前日と36度超えで当日もそれ並みが予想された。準備するものは準備しないとなと、タオルと水筒をリュックに放り込め、やや雑にアクセルと踏めば、子等は後席から悲鳴を上げる。手順と段取りは三年前と変わらず、その記憶をたぐり寄せながらの後悔の海を行く。嗚呼。櫂は重く、パドリングの呼吸は合わず、けど、海は美しい。日差し熱く、船は進まず、手が血色に染まる。長男は汗にまみれ、必死に耐え、櫂を添える。もうおわりだよ、つかれたら休んでていいよ。って。親らしい。