野鳥

不意に背後から激しい物音がして振り返ると、窓ガラスのしたに、体を痙攣させて仰向けに倒れている。死んだ?とその体を手に取ると、柔らかな羽毛の奥に小さな肉体の感触が僅かな暖かさとともに伝わる。外傷はないが動かない。運悪くもクリアなガラスの先に何かを見たキビタキはその先に向かって衝突した。その回復を願い、草むらに放つ。三十分後、その姿はなくなっていた。