23日 4月 2017 田植えの頃 真っ直ぐに伸びた水路にはこの季節だけ、口から溢れんとする水らが音も立てず一気呵成に流れ下る。不意に開けられた横穴に吸い込まれた流れは腰を曲げて流れ入る。一面に広がった田は満面の水を靜に湛え、合わせ鏡のように天を写している。その渕では役割を終えようとするもの等が連綿と続いて来た人間の営為を永い目で眺めている。更にその向こう、天を目指そうとする人間の営為をまた眺めている。 tagPlaceholderカテゴリ: