夜を駆ける

長女は鴨川市主催の駅伝大会に参加するという。さして速いわけも自信があるわけでもないのに。月明かりに照らされ、その心許なさを補うような夜練。不意に付いてきた小さな足。走っても追いつくわけでもないのに、もう疲れた!と月夜に放り出したのは小さい足。まだ練習は続く。小さな足はその後を追う。月夜は小さな足の負けん気を大きく照らし出した。