
廊下の端には写真のものがこの二三日前から置かれてある。キュウリ、じゃがいも、豆に「エアコンがついていないへやにおくもの」と記されたメモが添えてある。長女の今年の夏の自由研究はこれらにカビが生えるのかという研究である。なんとも厄介である。そもそも生えるのかどうかもそうだが、手間と時間が掛かると思ったからだ。だったら、これはどうだろうか様々と進言もしたのだが、受け入れず、当初案のままゆくという。思えば昨年は「虹」についてであった。図書館で調べ、実験してレポートにまとめる。そもそも東京の夕刻に虹を見たことがその端緒であった。今年はそういう契機がなく彼女の心にあった、カビという得たいの知れないものへの興味を消すことが出来なかったということだろう。まだまだ序章である。どの様な結論になるのか楽しみである。