
冷蔵庫が壊れた!という知らせがあったのは日曜日の夏至を越え伸びた日も暮れかけた頃であった。蛇口は開いているのに水が出てこない、とか、水が入ってないのにくるくる回っている、エラー表示もない、という。洗濯機なんて洗濯できなければただのバカでかいだけの箱に過ぎないのだと当たり前のことを思う。洗濯物はただ毎日溜まる。放っておいても溜まる。壊れた洗濯機では溜まった洗濯物も洗濯できずにいる。仕方なしに家電量販店に駆け込み、洗濯機一台、安いの見繕って!って、云ったのは確か27日の月曜日なので三日後には、ただのバカでかいだけの箱が配送センターから若い衆に担がれてやって来た。意外とでかかったかもって。配送の若い衆もバカでかいだけの箱と格闘し設置を完了させた。バカでかいだけの箱は漸く洗濯機となり溜まった洗濯物をガバガバと飲み込んでいった。