
貝渚橋は長期におよぶ架替工事の最中で貝渚橋北側、長狭街道に接続する進入路の西側はこれまでの工事都合により撤去され、貝渚橋は東方からの進入路しか存していなかった。片腕を削がれた悲哀の姿で橋はあった。それ故橋の南北に交通整理員を配置して事故を未然に防止する措置を講じていた。ところがこの日突如として失われていた片腕たる進入路が新たな経路と姿で立ち現れてきた。新進入路はこれまでより傾斜を緩やかにし曲率は小さくなっていた。これで長狭街道から貝渚橋への進入でプチ渋滞の発生は抑えられることになるだろう。このカーブ、気持ちいいカーブである。次の日これまで毎日立っていた二人の交通整理員は姿を消した。日に焼けて、やけにぶっきらぼうであったけど、いなくなればなったで、少し寂しい気もしないでもない。今回登場したあたらな進入路も亦仮の姿である。遅々として進まないように見える工事はまだまだ先の姿を想像できない状態である。