ハードデイ

好むと好まざるに関わらずハードデイはアル程度の間隔をもって訪れる。人間関係を築き、社会生活を共同して営む以上避けては通れない部分でもある。それは清々しいある朝突然に空からミサイルのように墜ちてくることもあれば、午前中の激務を終えてホット一息付いていた昼食時のカレースプーンの上に乗っていることもある。そのとき、避けては通れぬ修羅の道のスタートラインに立たされる。まぁ拒否もしないし、否定しもしないし、回避もしない。連合艦隊司令長官の山本五十六の言葉でも諳んじておこう。『苦しいこともあるだろう。云い度いこともあるだろう。不満なこともあるだろう。腹の立つこともあるだろう。泣き度いこともあるだろう。これらをじつとこらえてゆくのが男の修行である』 とにかく、この朝は冷えた。この冬で一番の冷え込みであったろう。車のフロントガラスが氷結していたもの。