練習

年も押し迫ってきたこの夜は後輩と練習に向かう。日も落ちると気温は下がり、外気では吐く息も白く、寒さを誘う。幹線沿いにはクリスマスイルミネーションが散見され、更なる寒さを誘う。海の底で出会う深海魚もまたこのように見えるものだろうか。その美しさに見とれて命を奪われてしまうのだろうか。そういった意味では美というものは命とダイレクトに繋がっているとも思える。そう、深海の暗闇に住まう魚が神様に一つだけ欲しいものを問われたら、「美しさ」と答えたというあの話は、実は生き延びるというサバイバルの話なのである。練習である。特に練習というのは事に応じて、必要性に応じてするものではなくて日常にしなければと良く思う。ボーイスカウトの如く「備えよ常に」である。確かに、練習をするためにどーするこーする、というのも分かるのだが、しかし、如何に自分の生活のサイクルに練習を取り込むか、それができて初めて練習のスタート位置にたてるのではないかと思える。まぁ我々の状況からそんな高望みをしてどーなるものでもないので、適切に現実にやるしかないという凡庸な結論でしかない。