学問なぞ

「学者というものは信用ならん」というのが、この時代に賛意を得て活躍している人々の見識であって、より実践的に現実的に生き抜き、周りの環境にそういう学者さんがいるとそういう発言になるのかもしれないけど。我らが世代が学生の身であった頃にはまだまだ「知」というのが輝いており、これらを極めれば世界は理解できる、掌握できると思っていた。当時も本当にそうとは思っておらず、勿論今でも今でも思えていないが。例えば、東大教養学部が出版した「知の技法」とかあったっけ。ニューアカデミズムとかいうものだったっけ。小生のような愚学生なぞ、そちら側へすりすりと近寄り、地下室にこもり、夜な夜なそこから花火を打ち上げていたようなものだった。時は下り、同世代の著名達は口を揃えて学問学者の空理空論ぶりを仏頂面で野に放つ。つくづく思うのは、学問なぞ信用ならん、地に墜ちたのかと。方や一方では最先端の再生医療は宇宙科学は極めて価値あるものと賞賛されている。学者学問の在り方は今、切実に現実的にならねばならん。