よる

「エジソンが発明したのは闇」というのは最近読んだ本の一コマで先輩の神谷の言葉。こういうの逆説的というのでしょうか。「逆接的」ではなくて「逆説的」という言葉は確か芥川さんが良く使用していて、ほほぅ、そういうことなのね、と、なんか教科書を逆さまに読んでいる気分に浸っていた。その意味は表面的には逆のことを云っているようで、実は真実のこと。だった。この知ったかぶりする様が小憎らしい言葉である。野暮を覚悟で記せば、トーマスエジソンが発明したのは電球で、反射的に浮かびかがったのが・・・というやぼぶり。ところで、長男は夜になり、「どうしてよる、ねるの?」と聞く。それは必要なのだからではないか?と思ったが、それは人類の偉大な発明ではないだろうか?とも思ったりもする。考えても上手い答えは出てこない。探求と好奇心においては5歳児に軍配が上がっているのは確かである。エジソンならどんな言葉を発明するだろうか。芥川ならどんな逆説でこの問いに答えるだろうか。