あきかぜ

窓から見る空は曇りがちで太陽は見えない。トーンダウンした気配がある。気温が下がって、熱が放たれて、溜まりが捌ける。ふわふわした空気は蹴飛ばされ堅実で地道な季節が押し寄せてくる。窓からの風も僅かに冷気をおび、重たい。木々雑草の緑は盛んに吼えるが、天を突き、萌えるような息づかいは聞こえない。曲がり角を曲がって見える風景が変わっている。