この景色

早い田圃ではお盆前から稲刈りは始まった。この数日の大雨でやや機会を逸したのだろうが、それでも刈られた田圃は目に付く。やたら天に向かうだけだった青二才の瑞穂が今、角を削がれ色を失い、枯れる寸前で金色に色づき自重で頭を垂れている。青空と稲穂。何千年もこの風景は繰り返されてるだろうか。マルコは伝聞として黄金の国ジパングを描いたというが、その目でみたらどんな形容をしたろうか。「そのもの青き衣を身に纏い金色の野に降り立つべし。」という伝説。天高い秋の青空と実りを迎えた稲穂の風景とも見て取れようか。