おつりの流儀

新しい財布を迎え入れて二週間。小銭入れが二つに分かれているので何気なく片方に一円玉、五円玉、十円玉、他方に五十円玉、百円玉、五百円玉を分別している。構造上大口に開く上に、小銭の様子が分かるものだから、ついつい釣り銭を少なくしようとする心理が働く。例えば661円のお買い物でぴったりの小銭が無ければ、1000円札、プラスあれば1円で、おつり340円。これだと硬貨が100円玉三枚、十円玉四枚で七枚も帰ってくる。元々は紙一枚と硬貨一枚なのにその数倍の物量のものが財布に帰ってくるのはいささかスマートではないなぁと。これに10円玉を足して支払うと、おつりは350円で、百円玉三枚と五十円玉一枚で、硬貨は4枚で済み、更に進めて100円玉を二枚足すとおつりは550円で、500円玉一枚と五十円玉一枚で、なんと硬貨二枚で済む。当初七枚の硬貨が二枚で済むのである。勿論手持ちがあるのが前提であるが。実際これを実践するとなかなか気持ちがよい。心の中でストンと気持ちよく何かが落ちる。更に支払いのスピードが重要で、お支払いの合計が確定してからコンマ5秒ほどで支払い始めることが肝でもある。しかし現実はコンマどころか、えぇっとなんて調子だもんで、しようとすればするほど、レジ打ちのアルバイトに不審がられたり、気持ち悪がられたりするでしょうし、よくてもせいぜい潔癖性程度に見られんでしょうから、丁度いい塩梅を探しているところなんです。