送り火

送り火。二泊三日の僅かな逗留も終わり、再び旅立ちの夕、たまたま偶然にも亀田病院通いで帰省していた長兄も集いての送り火。墓に参り、庭先で送り火を焚く。お水を飲んでもらい、お米を食べもらい、舞い上がる煙の中へ消えてゆく、その人たち。お気を付けておかえりください。それらが終わる頃、柔らかに降ってきた雨は虹を立ち上げ、夕食をしようしたその頃には、鮮やかな光彩が大きな環を描いていた。西の空の雲はその後金色に染まりやがて靜に闇に消えた。きっと無事に着いたいう知らせかと。わざわざ、そこまでしなくても。とりあえずは、ありがたい。