モンシロチョウ

長女が学校でモンシロチョウを教材に理科の勉強をするようで、そいつを捕まえる。そういえばそんな授業もあったけ。当時、クラスの女の子が意気盛んに教室に持ち込んだ虫かごの中にはモンシロチョウ、餌となる葉、そして黄色い紡錘状の何かが入っていた。授業はTVを見ながら進んだが、その途中に、黄色い紡錘状の何かが実は、モンシロチョウの幼虫に寄生する虫の卵であったことが判明し、クラスはざわつき、悲観的な空気が教室を包んだことを覚えている。そう、モンシロチョウだが、昼間はよく飛んでいる。目を向ける先には必ず、数羽が舞っている。捕まえて虫かごに入れたモンシロチョウ。夕方、気になって虫かごを開けたら、ほら、ごらん、飛んで行ってしまったよ。嗚呼。再び、虫かごと網を手に野に出るも、日暮れが近づけば、蝶はおろか、虫の気配さえない。静かな野。あんなにたくさんいたチョウは何処に行ってしまったのか。まさか、月夜に照らされ蛾に成るわけでもないだろうに。或いは、まさか、「夜の蝶」に成るわけでもないだろうに。