田植え

良く晴れた暖かい日曜日、田植えをする。張られた水は温かで、底で深い泥が眠っている。圃場整備された田は二反五畝ほどの真四角な形状で、改良区の北西部に位置して市道付きである。周囲にはちらほらと田植えを行っている田もあったが、概ね最後の順番になったこの田は最後にそれをまっていた。足は自重で泥の深くに潜り込んでゆく。足の指の隙間から泥が泥々と盛り上がってくる。膝当たりまで沈み込む。そうそう、この感触。楽しげ。苗箱から苗を契っては泥の奥深くに突す。秋のみのり、頭を垂らす為にもこの土の上にと土が重なりが準備されている。種と水と入れ太陽を降り注ぎ、田に種を植えるように、苗代からの早苗をとり、植えてゆく。自己を省みる時間である。自らの由来へダイブ。ずっともっと奥の方。時計を逆回転して未来につなぐ作業。時間が進み、攪拌された泥と水から、泥水が匂い立つ。