会津若松二日目

二日目は曇り無く晴れ上がる朝からは始まる。天気予報では福島で24℃を予測している。露天風呂の開放開始時間に小原庄助さんの如く朝風呂。温泉宿の一番はこれである。湯を張る必要も、湯船を掃除する必要も無く、朝風呂に預かれるのは、極楽である。最初は妻ら家族が35年前に過ごした住まいへ。3階建ての堅固で鶴ヶ城の堀の脇にある。場所は深淵から記憶を覚醒させるようで、思い出話が次々と湧き上がってくるが、記念撮影をしてその場を惜しげに去る。北出丸にある鶴ヶ城会館でべこの絵付け体験。首がユーモラスに可動するべこ。材料と用具で870円で体験可能で30分も掛からず完成する。隣の売店では完成品が倍額で販売している。会館を外に出ると鶴ヶ城が座している。「八重の桜」の通り、八重は新政府軍に向かい、鉄砲隊を指揮して、髪を切り夜襲に加わった。城は会津戦争一ヶ月の籠城の間止むことの無い砲撃を受けながらも、落城することなく、逆賊の恥辱に耐え、生き延びてこそ、会津の再起として、降伏の白旗を掲げた場所である。冴え渡る悲哀の美しさの町である。司馬遼太郎に依れば『会津藩というのは、封建時代の日本人がつくりあげた藩というもののなかでの最高の傑作のように思える。』とある。お昼は「田季野」のわっぱめしでキノコを大いに食す。会津若松には絵ローソクという名産品もある。所謂芯が極太の和ローソクで、胴体部分を花模様で飾っている。『ほしばん絵ろうそく店』にお邪魔して作成風景を見学し、絵付けの体験も行う。その後に市内各所の土産物店を巡る。「野口英世青春通り」の「会津一番館」でお茶を頂く。この日は暖かく一日歩いて充実した二日目であった。