続・広島市北部大規模土砂災害

広島市で発生した大規模土砂災害は一日中報道された。不明者は51名にのぼるという。広島市は21日0400過ぎに「避難勧告」を、0800前に「避難指示」を出した。あと一時間前に…という話もある。上図は時系列地域別雨量。テレメータ雨量計である。気象庁はもっと詳細なデータを発表している。赤丸は被害の大きい土砂災害発生地域。三入。400で98mmで、300は-。たぶんno dataであろう。付近の状況から推測するに150~200mm弱かとも思われる。一時間の時間の経過で雨量は倍増し地盤は致命的な飽和状態になっていたとも予測できる。また一方でおそらく危機管理室が所在した市役所等の市中心部の雨量は南区楠那町で300:0mm 400:0mmと雨は降っていない。直線距離で約20km。この状況の違いは理解しておくべきだろう。時系列的には20日夜半から降った雨は21日に入り一旦小康状態となることも。ここで人間心理(安堵と淡い期待)にも留意が必要だ。しかし、現実にはバックビルディング現象が発生したという。素人考えでなにも根拠はないが、それですべてが解決したように済ますのはどうも釈然としない。状況的には、稜線を境に全く被害がなくなる。赤丸をたどったラインを東西に1kmずれれば土砂被害はあっても人的被害のない箇所となる。一時間たてば豪雨となり、一時間経てば雨は止む。自然の無尽蔵の力と圧倒的なカオスを目の前に、人間の知の限界を痛感しながらも、予測の精度を高めと日常の準備を怠らないことの必要性を強く感じる。夜、停電が発生し、豪雨の中情報は遮断される。その中この降雨は状況的に歴史的に危険な状況ということを客観的に把握することが必要となる。私見であるが、個人宅に雨量計の設置を真剣に考えた方が良さそうである。10分ごとに10mm以上の降雨が1時間を超える際には警戒情報を発するような装置の設置を検討したほうがよいのではないだろうか。特に土砂災害防止法による特別警戒区域内の建築規制のひとつに付随する形とかで。いずれにせよ、今回のこの災害を踏まえ、職業上社会的責務としても今後の業務に臨んでいきたい。